地場に根差し、小さい規模で生きていけるというメリットと、
小さいから技術がない、資金力がないために宣伝も出来ない。
設計力やデザイン力がないという事もある。
しかし、技術はその程度で追いつく、資金力がなくても小さな
予算での広報活動は出来る。設計力もデザイン力も仲間の設計事
務所等で補う事もできる。小さいメリットを活かし、継続して商
売をする為には自分の好きな客の仕事だけをしていけばいい。
そのようなイメージで仕事をしていますか?
他の工法が間違いとか、高断熱・高気密でないと家ではないとい
ったようなこだわりのままでは行き詰ってしまいます。
「松山では高断熱・高気密は必要なのかといった疑問を持っている」
それでも施主が希望すれば、高断熱・高気密にすると考えている人
は、上手に商売しているつもりだったり、高断熱・高気密一辺倒では
不安だと思ったりするのですが・・・・・・。
この状態は確実に自分のイメージが薄い事を知るべきです。
高断熱・高気密に翻弄される必要は無いが、断熱・気密の持つ力を
知る必要がある。
その上で、高断熱・高気密という意識ではなく、松山で造る自分
の家はどれだけ断熱すれば良いのかを、自分で考え、設定する必要
がある。その時断熱・気密が低くてもパッシブで済ませる事ができ
ると思う人もいるだろうが、それは全く順序が逆で、断熱・気密が
充実した上ではじめて、パッシブは効果をみせるのです。
そのため断熱・気密をどこまでするかを先に決めなければならない。
※「工務店学校」四国 学校長 南 雄三談